円高に向かうハワイ投資はどうすればいいのか?

ここ数日の世の中の雰囲気からトランプ大統領の誕生がほぼ確実のように感じます。

円ドルの関係も、為替の介入やトランプ氏の発言(円安是正)などにより動きに変化が表れてきた感じがします。為替の将来はだれにも予測できませんが、長期的にみると「米国は金利をさげ日本は金利を上げる方向」であるため、ゆっくりともしくは何かの拍子に(これが来そうで怖いが)急に円高に振れることもある気がします。

お客様と話してきても「このまま円で運用し続けるつもりはない」「タイミングを見てドル資産へシフトしたい」という方が圧倒的に多いので、円高に振れると待ってましたとばかりにドル資産(ハワイ不動産など)に飛びつく人が多いのではないかと思います。となると現在ドルで運用している預金証券保険やハワイ不動産を売却したお金をそのままドルに預けている人はそのままでいいのかという話になります(強くなった円でドルに再投資する方が有利であるため)。

ここ数年の円安でハワイ不動産が急上昇しました。もちろん円安だけでなくトランプ政権で急激な利下げを行い不動産投資に火が付いてインフレになったという原因もあります。ここでドル投資をした人たちは個人のバランスシートをおおいに膨らませたことと思いますが、これからはこの逆回転が始まると考えられます。

長期分散投資が基本と考えると、円高だからといってすべてのドルを引き揚げたり、円安モードでドル資産に全転換するのは好ましくはありません。ハワイ滞在時にはハワイの銀行のデビットカードで支払った方が得(日本のクレジットカードをハワイで使うとやや不利な為替レート換算でさらに海外使用の手数料が2%以上かかる)ですし、日本とアメリカの預金金利が逆転するとも思えないからです。

ただ税務面で言えることは、円安を理由としてハワイ不動産を売却した場合、その円安レートで日本の所得税が課税されているため、税引き後の売却代金をドルで保有しつづけた状態で円高になってしまうとまるで「まぼろしに課税」されたことになってしまいます。160円に対して課税されたのに使うときには130円となると手取り額が大幅に減少するのです。円安だから(これから円高になるのだから)という判断で売却したのならば今のうちに円転し、次のドル投資のタイミングをうかがうのが理屈に合っている気がします。

不動産に関しては「ドル建てで物件下落×円高」で購入し「ドル建てで物件上昇×円安」で売却するのが一番得策だからです。

ただ、ハワイに関しては利益目的の投資ではなく、「あのさわやかな風を感じて日本でのモヤモヤをリセットしたい」という思い(実需)で購入されている方も多いので、為替に一喜一憂する必要がないのかもしれません。円高になったらなったでハワイに行くチャンスが増えると考えればいいだけですので(笑)・・

 

文責:内藤

About the author: 管理者

Leave a Reply

Your email address will not be published.